内容説明
人間の排泄作用とその排泄物処理の仕組み全般について、歴史的・全体的にはじめて探索の手をのばした異色の文化史。古くは文学作品などにあらわれたこの「下等機能」の種々相から、新しくは最近のパリの公衆トイレにいたるまで、オシッコのやり方、ウンコの捨て方といったきわめて卑近な動作の記述にまでふみこみながら、そこにあらわれた社会の心的傾向、思想を描き出す、興味津々の書物。
目次
1 『水に御用心!』
2 穴あき椅子、溲瓶、おまる
3 最後の『微風(そよかぜ)』が吹く頃に
4 公衆衛生監督局の起源
5 下水道なしに街路なし
6 便座上の規律
7 自由を抹殺する法
8 パリの公衆便所
9 ゆっくりと、人目につかぬよう…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トーマス
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時間の都合により返却。要再読。2015/12/05
s0o0gle
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パリ糞まみれ ↓ 文壇に咲いたスカトロジー的潮流 ↓ 自重しろ的雰囲気漂う ↓ 教養ある婦人は糞尿にまつわる下品な話を耳にするや否や失神しなければいけなくなる(失禁は下ネタなので不可) ↓ コレラとかの杜撰な糞尿処理の弊害発生 ↓ 公的な場での糞話は無教養と思われるため誰も公衆衛生対策の発言が出来ない ↓ うんこの話してもいいよってなる ↓ 試行錯誤・軋轢 ↓ 第2次世界大戦 ↓ 改善・人々のQOLが向上 ↓ 自分以外の面倒も見れるようになり犬を飼い出す ↓ 犬の糞を拾わない ↓ パリ糞まみれ