内容説明
ただよく念仏すべし。石に水をかくるやうなれども、申さば益あるなり…。十三世紀末から十四世紀半ばにかけて成立した仮名法語集。法然上人、明遍僧都、明禅法印など三十四人の念仏行者、遁世者が、ひたすら往生を求めて語りかける。浄土門の信仰が平易なことばで綴られた文言集。
感想・レビュー
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shi-ma
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ごちゃごちゃ考えるな。妄念が湧いても気持ちが揺らいでも死ぬまで念仏を念じつづければ極楽往生間違いなし。むしろそういう気持ちがないのに念仏を唱える事自体間違っている。ひたすら生を嫌って死後の往生を願う言葉を沢山まとめたこの本はハードコアを通りこして何か素朴さのようなものまで感じてしまう。ただ、神仏の権威も無くなった現代を生きる自分からしたら「そんなに生が嫌なら念仏を唱えながら首でも括ったらどうだ。すぐ往生出来るぞ」と思うがそういう問題でもないのか。念仏者に聞いたら「近道してもろくな事がないぞ」と言われるのか2020/02/08
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すぐれた文学は念仏だろうか……2014/01/21