内容説明
日本文化史上、また仏教思想史上屈指の名著『正法眼蔵』。古来、難解をもって聞こえてきたが、そこでは一体何が語られているのか。その真髄はテクストにある。テクストとは、ただひたすら読み解かれるべきものとして現前する。読むということは、既得の知識を本文に当てはめたり、本文から新たな知識を獲得することではない。逆にあらゆる知識の束縛を打ち破り、そこから抜け出していく行為なのだ。常に世界へ、未来へと開かれている『正法眼蔵』の「七十五巻本」と「十二巻本」の全文を各段階ごとに掲げ、それぞれを精緻に読み解く。第1巻は、第一現成公案より第八心不可得まで収録。
目次
第1 現成公案
第2 摩訶般若波羅蜜
第3 仏性
第4 身心学道
第5 即心是仏
第6 行仏威儀
第7 一顆明珠
第8 心不可得
著者等紹介
森本和夫[モリモトカズオ]
1927年奈良県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学名誉教授。メルロ=ポンティ、ロラン・バルトなど、フランス現代思想の日本への最初の紹介者。『沈黙の言語』『反西洋と非西洋』など、フランス文学、比較思想関係の著書多数。また、各地のカルチャー・センターで「正法眼蔵」の講読を20年以上続け、道元関係の著書も多数
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感想・レビュー
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KAZOO
139
フランス思想家がご専門の森本先生が、結構正法眼蔵についての講演などをされている関係からこの全10巻の注釈書を書かれたのでしょうね。注釈書というよりは解釈書といった方がいいのかもしれません。独自の考え方を持たれているので、少し鼻につく人もいるかもしれません。正法眼蔵随聞記は読んでいるのですが正法眼蔵はきちんと読んでいないのでこの本で少しは理解しようと思っています。2017/02/15
かいら
1
半分も理解出来なかった。南無。2に行くのをちょっとためらっている…。2010/09/01