うつくしく、やさしく、おろかなり―私の惚れた「江戸」

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480816498
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0095

内容説明

あっけらかんとお目出度く生きていた江戸人たち。彼らが営んでいた暮らしや紡ぎ出した文化にとことん惚れ込んだ著者がその思いの丈を綴った最後のラブレター。

目次

1 江戸の粋と遊び(神田八丁堀;うつくしく、やさしく、おろかなり;江戸っ子と遊びについて ほか)
2 江戸のくらし(或る日の江戸地上約一尺観察;江戸町人と結び;江戸の育児と教育 ほか)
3 江戸の食事情(花のお江戸の底力;江戸のかおり;江戸ぐるめ事情 ほか)

著者等紹介

杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958年、東京生まれ。日本大学芸術学部中退。稲垣史生氏に時代考証を学び、1980年、「通言室之梅」(「ガロ」)で漫画家としてデビューする。1984年、『合葬』で日本漫画家協会賞を受賞。1988年、『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞受賞。1993年に漫画家引退を宣言し、その後は自らのライフワークである江戸風俗研究家として活動した。2005年7月22日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

101
面白かったです。江戸に対する愛がひしひしと伝わってきました。細やかな江戸についての語りで、まさにその場にいるような気分になります。江戸事情と流行の考察から、江戸に対する知識の深さを感じました。江戸時代への恋文とも取れる内容で、最初から最後まで興味深いことばかりです。2016/07/22

tokkun1002

25
編集さんのいう「生涯を懸けて惚れ抜いた江戸に日向子さんが送る、最後の恋文」、それだ。と思いつつも、あとがきを読んで喪失感にぼぉっとしている…でもよく出版してくれた。まずそれだね。兎に角魅了された。江戸に夢中な日向子さんに。もっと知りたくなった、江戸?日向子さん?他の作品も必ず読む。それしかない。2018/04/23

ぶんぶん

22
【図書館】特集の人物の中に発見。 杉浦日向子の最終エッセイ本。 編集の松田哲夫氏が亡くなって最後に捧げる杉浦本。 ますます、日向子譲に惚れてしまう、江戸尽くし。 日向子の江戸とそれ以外、独特の感性にため息が出そう。 いつも、江戸に関しては右に出るものは居ない。 逢いたくなったら、溜まっている本を開こう、そこに日向子が居るのだから・・・2024/01/09

こぽぞう☆

14
図書館本。どうやら再読。「死ぬまで生きる」うん。そうだ。2018/11/26

ゆーり

14
図書館「江戸のくらしがよくわかる」福袋の一冊。杉浦さんって漫画家さんだったんですね。最後のページに御本人が描かれた絵が載ってました。とても可愛くて杉浦さんのイメージそのまま。江戸時代の市井の人々を温かく見つめてる眼差しが、ほんとにあの時代を愛してるんだなぁ、と。その時期の社会情勢を重ねて暮らしを解説していくのが、とてもわかりやすかった。西日本に住む立場から読むと、かなりの江戸(東京)贔屓。あとがきの編集者の方の文章にじーーーん(´・ェ・`)2017/01/14

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