出版社内容情報
一気に経済大国にのし上がった中国。だが、その成長一辺倒の行き方は内外に深刻な歪みをもたらしている。中国が今後安定した成長を続けるには何が必要か。高度成長期の日本の経験を踏まえ、日中の専門家が精査した。
内容説明
格差拡大、資源浪費、環境破壊、事故多発―。内外の歪みを総点検。日本の経験を生かした転換策を、日中の専門家が具体的に提言。
目次
序章 調和の取れた発展目指す中国
第1章 成長方式の転換目指す、第十一次五カ年規画
第2章 地域格差是正へ、国内版FTA・雁行形態・ODA推進を
第3章 戸籍制限撤廃で農民の都市への移動促進を
第4章 厳しい資源・環境の制約、大きい日本の協力余地
第5章 適正規模の「地区」へ、地方行政組織の改革を
第6章 財政・金融政策を機動的に運用できる体制を
第7章 迫られる外資依存経済からの脱却
第8章 第三次産業振興へ、徹底した規制緩和を
第9章 全国統一の社会保障制度の整備を早急に
第10章 「社会の民主主義」導入が急務