フランス中世文学集 〈2〉 愛と剣と

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フランス中世文学集 〈2〉 愛と剣と

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784560046012
  • NDC分類 958
  • Cコード C0398

出版社内容情報

 アーサー王妃グニエーヴルとの恋に命を賭けるランスロ、聖杯を求めて遍歴するペルスヴァル――高名な円卓騎士を主人公としたクレチアン・ド・トロワの二大傑作、才気溢れる小傑作『影の短詩』の待望久しい本邦初訳。これに妖精と騎士の恋の小品『ギジュマール』『ランヴァル』を添える。

内容説明

アーサー王妃グニエーヴルとの甘美かつ苦渋の恋に命を賭けるランスロ、聖杯とアイデンティティ確立を求めて遍歴するペルスヴァル―高名な円卓騎士を主人公としたクレチアン・ドロワの二大傑作、才気溢れる佳品『影の短詩』の待望久しい本邦初訳。これに妖精と騎士の恋の小品二篇が花を添える。

目次

ランスロまたは荷車の騎士(クレチアン・ド・トロワ)
ペルスヴァルまたは聖杯の物語(クレチアン・ド・トロワ)
ギジュマール(マリ・ド・フランス)
ランヴァル(マリ・ド・フランス)
影の短詩(ジャン・ルナール)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

28
『パルチヴァール』の原典となったクレチアンの『ペルスヴァル』を読むために。やはり書き手が違うと印象が変わるので未完なのが残念でした。同じ作者の、ランスロットが登場する一番古い作品として有名な『荷車の騎士』も収められていて、これは作者が途中で執筆を止めています。別の人物が完結させてはいるのですが、完結不可能性(冒険のはてに王妃と結ばれるわけにはいかないので)があって、この二つの作品の未完という「開かれた状態」が後世の≪ランスロ=聖杯≫と呼ばれる作品群につながったのではないかという解説になるほどと思いました。2016/11/07

刳森伸一

4
アーサー王関連の叙事詩や物語を所収。何も中世騎士物語として面白い。特に「ランスロあるいは荷車の騎士」が良かった。2017/11/07

チャカチャカりきりき

2
ひたすらに愛と奉仕。その愛は不実なるものでも、美化されうる。これは中世フランス文学における、流麗と洗練たる要素のひとつね。神への意固地なまでの奉仕精神は時として家族への奉公精神と対立することは1巻の「聖アレクシス伝」を読めばわかるが、「ペルスヴァルまたは聖杯の物語」では母を見捨て死なせたことを明確に罰当たりなこととして捉えている点が非常に面白い。2014/10/07

つだしょ

1
※「ランスロまたは荷車の騎士」のみ読了。2013/02/01

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