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PHP新書
戦争報道とアメリカ

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569631004
  • NDC分類 070.2
  • Cコード C0230

出版社内容情報

戦争と深く結びついたメディアの構造を考察。

国際世論は誰がつくるのか!? 戦争と深く結びついたメディア構造を考察し、ジャーナリズムと超大国アメリカの新たな関係を読み解く。

●第1章 イラク戦争―アメリカメディアと世界の分裂 
●第2章 失敗から学んだアメリカ 
●第3章 “アメリカ”を世界化しているのは誰か 
●第4章 日本人は何を見ているのか 
●第5章 混迷する世界メディア

内容説明

なぜアメリカは国際社会に“聞く耳”を持たないのか?イラク戦争で発揮されたメディアの影響力に焦点をあて、情報化社会における超大国の戦略を読み解く。カメラで戦況までも変える戦場のジャーナリスト。グローバル化の中で世界戦略を展開する巨大情報資本。その背後で勢力を拡大するネオコン。一方、アラブ世界の視点で全く異なる現実をえぐり出すカタールの国際テレビ局・アルジャジーラ…。真実、正義とはいったい何か。戦争と深く結びついたメディアの実態に迫る。

目次

第1章 イラク戦争―アメリカメディアと世界の分裂(情報革命と軍事革命;もうひとつの情報戦争 ほか)
第2章 失敗から学んだアメリカ(湾岸戦争とCNNカーブ;第四権力、メディアの金字塔)
第3章 “アメリカ”を世界化しているのは誰か(「ネオコン」と呼ばれる政治勢力;席巻する巨大メディア資本 ほか)
第4章 日本人は何を見ているのか(「有事」に耐えられない日本メディアの構造;戦後に生まれた“観客客観主義” ほか)
第5章 混迷する世界メディア(メディアが作った“離婚”;メディアはアメリカをとめられるか)

著者等紹介

柴山哲也[シバヤマテツヤ]
1970年に朝日新聞記者になり、主に文化関連の記事執筆のために世界各地を取材。1994年に退職し、米国立のシンクタンク東西センターやハワイ大学の客員研究員となる。帰国後、国際日本文化研究センター客員教官、京都大学非常勤講師を歴任し、現在、京都女子大学教授。専門は情報文明論、メディア産業論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

4
2003年初版。ベトナム戦争を教訓とした軍のメディア対応の結果が、イラクやアフガニスタンで見られることを指摘しています。A新聞出身の著者が記者クラブを批判するぐらいだから、結構問題を抱えているのでしょうね。あと、冷戦の終結がアメリカを単独行動に走らせていることの指摘は正しいように感じます。2013/07/28

sasha

0
ヴェトナム戦争報道で世論を変えたアメリカのメディアも、メディア対応の失敗を学んだ政府にコントロールされてしまったのか。イラク戦争の報道ではアメリカのメディアにヴェトナム戦争当時の輝きはなかった。翻って我が日本もそうだな。大森実が、田英夫が、アメリカ政府の圧力に屈した組織から退社・番組降板に追い込まれたけれど、大本営発表とは異なるレポートがあったもの。政治家の質の低下と共に、メディアの質も低下しているのか。2016/11/27

owlman

0
世界市場化と「根なし草」化。「金融」には「土の匂い」がしない。2014/06/19

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