PHP新書<br> 吉田松陰の実学―世界を見据えた大和魂

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吉田松陰の実学―世界を見据えた大和魂

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569639918
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

新史料から浮かび上がる新たな人物像とは。

諸国遊学、下田での黒船密航未遂、松下村塾での教育……国際情勢と独自の構想に基づいて行動した人物像が新史料から浮かび上がる。

幕末、世界の現実を知るべく、ペリーの黒船で密航を企てた吉田松陰。その生涯は、諸国を旅し、議論を交わし見聞を広める実践の学問で貫かれた。本書は、海外事情をいち早くつかんでいた松陰の飛耳長目(ひじちょうもく)ぶりを新史料から明かし、その実学精神に肉薄する。

▼さらに、高杉晋作ら門下生に「情熱を注ぎ、すぐ実行せよ」と、愛情をもって説き続けた松下村塾・獄中での教育を、史料から丹念に検証。

▼新時代を拓く人材をいかにして育てたのか。世界の情勢を踏まえ、確かな国家観に立った若き教育者の姿を描いた渾身の書。


[主な内容]「燕都流言録」に見る松陰の飛耳長目/新事実! 松陰はペリーの遠征記を読んでいた/いかにして危機を打開するか/松陰を鍛え上げた兵学者/長州藩の藩風/藩校明倫館/実家・杉家の家風/東北遊歴の旅/九州への旅/実学を訴えた獄中日記/獄中での読書と講義/松下村塾

●第1部 松陰、世界に挑む 
●第2部 実学の人は、いかにして生まれたか 
●第3部 受け継がれる大和魂

内容説明

幕末、世界の現実を知るべく、ペリーの黒船で密航を企てた吉田松陰。その生涯は、諸国を旅し、議論を交わし見聞を広める実践の学問で貫かれた。本書は、海外事情をいち早くつかんでいた松陰の飛耳長目ぶりを新史料から明かし、その実学精神に肉薄する。さらに、高杉晋作ら門下生に「情熱を注ぎ、すぐ実行せよ」と、愛情をもって説き続けた松下村塾・獄中での教育を、史料から丹念に検証。新時代を拓く人材をいかにして育てたのか。世界の情勢を踏まえ、確かな国家観に立った若き教育者の姿を描いた渾身の書。

目次

第1部 松陰、世界に挑む(「燕都流言録」に見る松陰の飛耳長目;新事実!松陰はペリーの遠征記を読んでいた;いかにして危機を打開するか)
第2部 実学の人は、いかにして生まれたか(松陰を鍛え上げた兵学者;長州藩の藩風;藩校明倫館;実家・杉家の家風;東北遊歴の旅;九州への旅)
第3部 受け継がれる大和魂(実学を訴えた獄中日記;獄中での読書と講義;松下村塾)

著者等紹介

木村幸比古[キムラサチヒコ]
1948年、京都市生まれ。国学院大学文学部卒(近世思想史)。霊山歴史館学芸課長、岩倉具視対岳文庫長。幕末維新史に関する評論を多数執筆。1991年、維新史の研究と博物館活動で文部大臣表彰、2001年、生涯学習推進で京都市教育功労者表彰を受ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

古宮

5
伊藤博文や高杉晋作を門下に置いた松下村塾、その講師である吉田松陰その人の人間性を、維新前後の動乱に活躍した人物達の活動に絡めて綴られた本。 実学、行動せよ。松下村塾では勉学を実行に移さないものは破門という。吉田松陰と門下生の実学。攘夷、討幕活動。その実学は行動の本人に対し不幸を呼ぶ結果にしかならなかったけれど、歴史的には日本という国の為になっている所に、長期的視野を持つ事の重要性を再確認させられる。報われない。2016/10/23

getsuki

3
吉田松陰は多少美化され過ぎな部分があるが、彼の実践重視の精神は今までの学者には無かったものだし、こういう人も居たんだなと。著者の語り口がちょっと客観性に欠けるのが残念。2015/03/27

YUMIKO

2
「凡庸な教師は喋る。良い教師は説明する。優れた教師は示す。偉大な教師は心に火を付ける。」ウィリアム・アーサー・ワード吉田松陰が実学の人であり、偉大な教育者であったことがわかった。2015/01/14

けいすけ

1
幕末、長州藩(現:山口県)で生まれた吉田松陰。30年の短い人生ながら、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋などを弟子として幕末の尊王攘夷運動に大きな影響を与えた思想家・教育者です。父親や叔父の手ほどきで頭角を現し、11歳のとき、藩主の前で兵学を講義していたというたぐいまれな才能の持ち主でもあります。天保13年アヘン戦争で清(中国)が英国に敗戦した頃には、日本も欧米諸国の侵略を受けるのではないかと危機感が高まる中、松陰も危機感をもちながら、九州や江戸で多くのことを学びます。

雨巫女

1
松陰のように良い先生になるためには、たゆまない努力が大事なのだと思った。2009/03/31

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