目次
老荘思想(例言;人物の型;価値観の顛倒;世界観の根底―道と徳 ほか)
老荘的政治観(『史記』老子伝を読む;老荘的政治観)
著者等紹介
安岡正篤[ヤスオカマサヒロ]
明治31年(1898)、大阪市に生まれる。大阪府立四條畷中学、第一高等学校を経て、大正11年、東京帝国大学法学部政治学科卒業、東洋政治哲学・人物学の権威として知られる。昭和2年に(財)金鶏学院、同6年に日本農士学校を設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。昭和24年に師友会を設立、政財界リーダーの啓発・教化に努め、政財界の精神的支柱となる。昭和58年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうきなかもと
7
再読。 面白い。学術書とは違った意味で深いと思う。江戸時代の学者のスタイルを地で行っている著者だから書ける本だと思う。2015/02/05
ロクゴー
0
老荘思想を深く説きつつ、そこに安易に乗っかることを警告する名著。老子も荘子も一見すると自由奔放に生きているように見えるが、その奥には世界や人間への深い本質的理解があるからその行動が生きてくるのである。その理解無くして、表面的な行動だけ真似るのはただの堕落にすぎない。礼節に拘りすぎると孔子を批判し、無為自然に生きることをすすめるというその主張には大いに惹かれるものの、何が「自然」なのかと考え出したり、また現実の生活に当てはめて考えた時に、なかなかどう実践したらいいのかわからない部分は多い。今すぐ、ではなくて2009/10/13