目次
世界への人間の出現
内部と外部
水平と垂直
無から生ずる有
対立物の結合
世界秩序と諸世界の秩序
下降/上昇
大地の身体と供犠
死・時間・諸元素
創造の過程
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
evifrei
7
資料集。天地創造というテーマは、世界中に存在する天地神話を網羅的に把握するマクロな視点と、存在の始まりという観点から神話を語らずにおれない人間の精神性というミクロな視点の二つのアプローチが可能である。本書は後者に基づき、人間存在の有限性は、自分達が属する世界の起源に興味・関心を向けさせてきたのだろうと解釈する。ちなみに天地創造神話は最初に光と闇ないし悪と正義という二項対立から生じたとするものや、水などの自然から生じたとするもの、ラグナロクのように循環を想定するもの等一定のパターンに分ける事ができるようだ。2020/01/25