出版社内容情報
日本にはかつて8人10代の女帝が存在した。『皇室典範』は女帝を中継ぎと定義して禁じたが、すべてが中継ぎであったわけではない。8人の女帝の実像をわかりやすく伝える。
内容説明
日本にはかつて八人十代の女帝が存在した。特に飛鳥時代から奈良時代までには、六人の女帝がおり、うち二人が重祚するなど、日本の古代は女帝の時代といっていい。しかし、これまで女帝の生涯が正しく語られることはなかった。『皇室典範』は女帝を中継ぎと定義したが、果たしてそれは事実に基づくものなのか?それぞれの生涯や事績が正しく伝えられることが少なかった個性豊かな八人の女帝の実像を鮮やかに描き出す。
目次
第1章 推古天皇―才色兼備の初代女帝
第2章 皇極天皇―天をも動かす至徳まします巫女王
第3章 斉明天皇―鬼が葬儀を見送った謎多き天皇
第4章 持統天皇―万世一系の基を築いた国産みの女帝
第5章 元明天皇―子から皇位を譲られた母帝
第6章 元正天皇―聖武天皇の即位に尽くした未婚の女帝
第7章 孝謙天皇―父から仏教王国建設を引き継いだ女性天皇
第8章 称徳天皇―道鏡との伝説で歪められた事績
第9章 明正天皇―徳川家の血をひく葵の帝
第10章 後桜町天皇―朝廷の安寧に尽くした生涯
著者等紹介
小石房子[コイシフサコ]
1937年大分市生まれ。青山学院女子短期大学国文科卒業。作家、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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