出版社内容情報
その哲学とイデオロギーとの連関において,社会性・道徳性の否定をめぐって詳細な批判的検討を加え,時代の現実の基礎理論としての開かれた哲学の再構築をめざす。
内容説明
本書はハイデガーの「イデオロギー」―とくに社会性・道徳性の否定に関して詳細な吟味と批判を加え、その哲学との連関を明確に把握しつつ「実存意識」や「技術意識」における哲学的貢献を正当に再評価し、時代の現実の基礎理論としての開かれた哲学の再建をめざす。
目次
第1部 理論の構成(『存在と時間』の哲学;『本来性』のイデオロギー)
第2部 自己理解の危機(転回の哲学;『生起』のイデオロギー)
第3部 哲学の終焉?(技術の哲学;『方域』のイデオロギー)
補論1―政治の破壊
補論2―哲学の変容