出版社内容情報
生徒指導の基本的理念は子供たちのよりよい人間形成を計るものだが、実際には非行防止、非行対策の名のもとにますます管理的色彩が強くなってきている。学校教育の中でもっとも困難をきわめている生徒指導に関する実態と諸問題を明らかにするとともに、現実に子どもたちがどのような非行・問題行動をおこしているのか、その背景にはどのような事情があるのかを、体罰、校則、いじめ問題、教室・授業の荒れ、子供のストレスと非行・問題行動、教師のストレスなどの今日的テーマをもとに検討、今後の生徒指導のありかたを探っている。
1.生徒指導の理念と実際
2.体罰に依存する教師
3.校則(生徒心得)による管理
4.校則(生徒心得)の曖昧性
5.非行・問題行動に関する推移
6.いじめ問題と子ども
7.子どもたちのいじめ行為の特質
8.学級・授業の「荒れ」と子どもたち
9.子どもたちのストレス
10.ストレスと非行・問題行動
11.子どもたちの規範意識
12.教師のストレス
13.教師のストレスによる悪影響
14.教師集団の人間関係の崩れ
15.組織的でゆるやかな生徒指導