内容説明
透谷は、明治維新の変革を「革命にあらず、移動なり」と喝破した。この移動の変遷が現在にいたり、その本質は何も変革されていないのではないか。だからこそ、明治という近代のはやい時代を疾走して果てた北村透谷のことを考えることは、我々の〈現在性〉を思索することの起点になると思われる。著者自身の経験を交えながら、透谷という一人の詩人・思想家が凝視したことは何だったのかを探る。
目次
1 閃光―ある邂逅
2 政治―若きアンビション
3 恋愛―対幻想の夢
4 内部生命―思想の磁場へ
透谷は、明治維新の変革を「革命にあらず、移動なり」と喝破した。この移動の変遷が現在にいたり、その本質は何も変革されていないのではないか。だからこそ、明治という近代のはやい時代を疾走して果てた北村透谷のことを考えることは、我々の〈現在性〉を思索することの起点になると思われる。著者自身の経験を交えながら、透谷という一人の詩人・思想家が凝視したことは何だったのかを探る。
1 閃光―ある邂逅
2 政治―若きアンビション
3 恋愛―対幻想の夢
4 内部生命―思想の磁場へ