エリアーデ回想〈下〉

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エリアーデ回想〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 284,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784624010928
  • NDC分類 289
  • Cコード C0010

出版社内容情報

〔1937-1960年の回想・・冬至の収穫〕第二次大戦を挾んでルーマニアの巨大な知性は危険な精神の彷徨を強いられた。故国を逐われたエリアーデによるヨーロッパの同時代の証言。

目次

第4部 死がその神話を偽装するとき(集団死の謎;幸運にも病気になって;ナエ・イオネスクの死―私の33歳の誕生日一週間後;カモンエスからサラザールまで)
第5部 新生始マル(パリ、1945年9月16日;クリスティネル;宗教史と東洋学に関する著書の成功も文学的創造活動の犠牲を慰めるには足りない。;幸い〈禁じられた森〉は成功せず。やがてこの失敗の意味を私は理解する。)
第6部 冬至の収穫(私は発見し始める、アメリカを;…そして日本を)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

6
著者は研究と創作を昼と夜に喩え、別物だが連続していると捉えた。確かに、マルチタスク的な両者の執筆作業は、著者の研究を「非歴史的」と批判する人間的歴史主義の態度と異なるかに見える。一方、戦中から戦後の1960年までの本書の回想に、研究と創作を連続させる契機と見られる防空壕体験が描かれる点も興味深い。近代技術と人間中心主義が世界を破壊する中、著者は世界を、世界の外の聖なるものの現れ(ヒエロファニー)と捉え始める。危機の中で象徴化された世界に対し、著者は象徴が示す聖の探求と象徴を用いる創作を同時並行的に進める。2021/08/06

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