内容説明
全国各地で掘り出された銭は何を語るのか。皇朝十二銭や備蓄銭、埋葬に用いられた六道銭などから、貨幣流通史の復元や銭と人々との多様な歴史的関わりを鮮やかに解明。考古学の視点から、銭の新たな歴史的価値を説く。
目次
銭の考古学への旅立ち―プロローグ
六道銭の考古学―銭は天下の回りもの(三途の川の渡し賃;日本最初の大規模通貨切り替え ほか)
中世備蓄銭の考古学―すべてこの世は銭次第(中世の大量出土銭;備蓄銭の考古学 ほか)
古代銭貨の考古学―日本における銭の始まり(富本銭の発見;古代銭貨の考古学 ほか)
銭の考古学の展望―エピローグ
著者等紹介
鈴木公雄[スズキキミオ]
1938年、東京都に生まれる。1966年、慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。1971~72年、アメリカ合衆国イェール大学人類学部訪問研究員。現在、慶応義塾大学文学部教授。文学博士
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