出版社内容情報
2006年8月20日
[読売新聞/読書欄]
【著者来店】で著者の繁田信一先生が紹介されました。
中級貴族の行き方探る/「清明ファンは驚くかも、いや、ガクッとくるかもしれない」と、参拝者が次々に訪れる京都の清明神社で繁田さんは苦笑いした。…藤原道長などの日記を調べ上げたところ、新たな清明像が浮かんできた。…強い野心家の一面も見えてきたのだ。「出世、栄達に励む生々しい姿に、かえって人間的な魅力を感じました」と話す。繁田さんは、近著(『殴り合う貴族たち』柏書房)で意外と荒々しかった平安貴族の暮らしぶりを明らかにした気鋭の若手研究者。
内容説明
平安時代を代表する陰陽師として、いま注目を浴びる安倍晴明。彼はなぜ陰陽師となったのか。昨今の「超人」イメージではなく、出世・栄達に腐心する中級貴族としての、等身大の実像に迫り、安倍晴明の最大の謎に挑む。
目次
安倍晴明に関する最大の謎―プロローグ
陰陽師とは何か(「陰陽師」という占い師;「陰陽師」という呪術師;「陰陽師」という禁忌管理者)
誰が陰陽師だったのか(法師陰陽師;官人陰陽師)
陰陽師はどう生きたか(安倍晴明の栄達;惟宗文高の忿懣;中原恒盛の挫折 ほか)
著者等紹介
繁田信一[シゲタシンイチ]
1968年、東京都に生まれる。1997年、東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。2003年、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(歴史民俗資料学)。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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