内容説明
本書では、インターネット、携帯電話、デジタル化する放送と映画などを対象にしながら、メディア文化の諸相と社会的コミュニケーション構造の変化を描きだす。現在のIT革命は、いうまでもなくコミュニケーション革命でもあり、デジタル情報を基盤とした人間のコミュニケーションや映像文化は、これまで以上に社会システムと人間生活に対して深甚な影響を及ぼしている。メディア・システムの変化のなかから「電子メディア文化」と呼ばれる新しい文化が誕生しつつあるが、そのような文化の深層でいかなる事態が起こっているのかを探る。
目次
1 情報文化の誕生
2 20世紀の映像文化とメロドラマ的想像力
3 電子ブックと活字文化の「未来」
4 テクノ・エクリチュール―コンピュータ=ネットを媒介とした音楽における身体性と共同性の非在/所在
5 「放送と通信の融合」が切り開く情報空間
6 現代人の情報行動―テレビとインターネットを中心に
7 モバイル・コミュニケーション文化の成立
著者等紹介
伊藤守[イトウマモル]
早稲田大学教育学部教授
小林宏一[コバヤシコウイチ]
東洋大学社会学部教授
正村俊之[マサムラトシユキ]
東北大学大学院文学研究科教授
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