グローバル化とアイデンティティ・クライシス

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750315539
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

グローバル化によって、草の根文化の可能性がどう広がるのか。ディズニーランド、インド、タイ、沖縄、ファンダメンタリズム、宗教、教育現場など10の事例によって論ずる。

はじめに アイデンティティと伝統の再帰性[宮永國子]

1 グローバル・システムと自己実現[島添貴美子]
 ――東京ディズニーランドを例に
 1 問題の所在
 2 グローバル・システムとしてのTDL
 3 グローバル化で自己実現

2 大衆文化とローカル・ポリティクス[井上貴子]
 ――インドのポピュラー音楽における「愛国主義」の構築と受容
 はじめに
 1 インドにおけるテレビとポピュラー音楽
 2 「ヴァンデー・マータラム」と「愛国主義」ブーム
 3 「ヴァンデー・マータラム」の受容
 おわりに

3 タイ都市部の仏教運動における自己と社会関係の再構築[矢野秀武]
 ――社会的行為としての瞑想
 1 グローバル化と宗教変容
 2 タンマカーイ寺(およびタンマカーイ財団)
 3 社会的な自己/他者、神秘的な自己/他者
 4 瞑想実践と自他の神秘的連接(他者との垂直的連接)
 5 儀礼のなかの瞑想と自他の社会的連接(他者との水平的連接)
 6 宗教的共同性の持続と変容
 7 グローバル化としての自己と社会関係の再構築

4 伝統をつなぐ拝(うが)み/伝統をたちアイデンティティ・クライシス諸論とジジェクのリスク社会論批判
 2 主体を維持するコンテクスト
 3 生活世界の切断と三つの戦略

8 宗教におけるグローバル化とジェンダー・アイデンティティ[薄井篤子]
 はじめに
 1 グローバル化によるグローバル・フェミニズムの登場
 2 日本宗教におけるジェンダー問題
 3 ジェンダー・アイデンティティの多様な展開
 4 女性の身体をめぐる闘争
 おわりに

9 個と複数性の行方[角田幹夫]
 ――グローバル化へのハンナ・アレント的視点
 はじめに
 1 個と複数性
 2 アレントと近代化
 3 国民国家を超えて
 4 グローバル化とアイデンティティ

10 〈教育〉の場を造型する実践プログラムへの序論[永澤護]
 ――線を引くこと
 はじめに
 1 自己形成過程の基礎論的考察
 2 グローバル化における自己と他者の統御装置
 3 呼びかけと応答の時空の創造

おわりに[宮永國子]

目次

はじめに アイデンティティと伝統の再帰性
1 グローバル・システムと自己実現―東京ディズニーランドを例に
2 大衆文化とローカル・ポリティクス―インドのポピュラー音楽における「愛国主義」の構築と受容
3 タイ都市部の仏教運動における自己と社会関係の再構築―社会的行為としての瞑想
4 伝統をつなぐ拝み/伝統をたち切る拝み―沖縄シャーマニズムにおける伝統の再帰性とアンデンティティ
5 真宗ファンダメンタリズムの台頭
6 「自分で理解した神」を受け入れる―Alcoholics Anonymousにおける宗教的文化資源とアイデンティティ
7 ニューエイジ・精神分析的文化・愛―ラカン派精神分析学から見たアイデンティティ・クライシス
8 宗教におけるグローバル化とジェンダー・アイデンティティ
9 個と複数性の行方―グローバル化へのハンナ・アレント的視点
10 “教育”の場を造型する実践プログラムへの序論―線を引くこと

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶ケーキ

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グローバル化の中でアイデンティティがどのように変化したかについての研究集。研究の狙いは面白いけど、内容はそうではなかった。ディズニーランドの話とか、タイの寺院の話とか、自分の研究にグローバル化ってテーマを引き付けていて、それ自体は全然悪いことじゃないと思うけど、無理やり感がすごかった。2016/06/05

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