内容説明
現代社会は、まさに家族危機の時代である。この危機への対応が効果的であれば、人間の生存と健康に最適な道を歩むことができるはずである。しかし、対応を誤れば、家族の死、といわれるような家族解体への暗い坂道を下るようになるかもしれない。
目次
序章 家族への学際的アプローチ
第1部 社会学的・伝統的基盤(現代家族の変貌;日本の伝統的家族とその変容;民法おける家族;家族の変貌と先祖祭祀)
第2部 家族理解の新しい視点(家族のルーツへの想い;わが国近世以降の家庭養育態度;就寝形態にみる家族関係のダイナミックス;家庭生活のストレスとそれへの対応)
第3部 家族問題の複合的把握(家庭と信仰;アメリカ版『家族の崩壊』の意味するもの;マレー系諸社会における子どもの移動性と世帯生成原理;文学の中の家族)