内容説明
心象スケッチ『春と修羅』という行為において、賢治のめざしたものは…。そこで鍛え上げた「私」の思想とは?賢治とセザンヌ、メルロ=ポンティの探求の同型性とは?「私」という謎を宮沢賢治と共に旅する知の冒険。
目次
第1章 『春と修羅』の心理学―「四次元時空内存在」としての「わたくしといふ現象」
第2章 「けしき(気色・景色)」の心理学
第3章 光のエクリチュール
第4章 二人の探求者―セザンヌと賢治
第5章 メルロ=ポンティの「現象学」と宮沢賢治の「心理学」
補論 賢治と対話する「私」たちのいま