内容説明
本書では、中小創造法が成立した90年代後半から2000年代初頭における、地方自治体のベンチャー支援策について全国的に注目を浴びた特色ある事例を取り上げ、それらを評価することによって地方におけるベンチャー支援策のあるべき姿について検討を加え、今後の方向性を指し示すことを試みた。また、IT革命が進展していく過程における、各地域の産業おこし、ベンチャー支援の状況を時間の経過に沿って順に取り扱った結果、産業分野として主に情報産業に焦点を当てる形で、各地域のベンチャー支援について分析・評価を行った。
目次
第1章 ベンチャー支援と理工系大学(90年代後半に実施されたベンチャー支援策の状況;産業振興センターと工業技術振興財団 ほか)
第2章 ベンチャー支援とマルチメディア拠点(90年代後半に実施されたベンチャー支援策の状況;マルチメディア拠点としてのソフトピアジャパン ほか)
第3章 ベンチャー支援と産学官共同研究(地域プラットフォームとベンチャー支援策;情報生活維新の展開 ほか)
第4章 ベンチャー支援と中核的支援機関(新事業創出促進法に基づくベンチャー支援;起業化支援センターの業務の実態 ほか)
第5章 ベンチャー支援と情報産業集積(情報産業集積へ向けての取り組み;核となる大学の存在と人的ネットワーク ほか)
著者等紹介
田中利彦[タナカトシヒコ]
1947年12月香川県生まれ。1976年3月名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、熊本学園大学経済学部教授
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