内容説明
21世紀の人類が直面する地球環境問題。科学はどこまでこれを解明できているのか。技術や政策に課せられた課題はなにか。解決にむけて科学の方法をどう変えねばならないか。地球環境研究をリードする国立環境研究所の研究者たちが、分野別に科学の現状を分析し、研究の理念、推進方法など、今後の地球環境学の進むべき方向を展望する。
目次
第1章 地球環境研究の全体図
第2章 オゾン層破壊はなぜ止まらないか
第3章 温暖化予測の科学研究とわが国の取り組み
第4章 地球温暖化の影響予測評価に向けて
第5章 温暖化防止に向けてどう知恵を統合するか
第6章 酸性雨はどこからくるか?―酸性雨研究(大気系)のこれまでと将来の展望
第7章 酸性雨問題―広がる酸汚染と資源の消費
第8章 海洋汚染はどこまで進んでいるか
第9章 熱帯林の保全に向けて
第10章 生物多様性の保全はなぜ必要か
第11章 砂漠化防止に求められるもの
第12章 地球環境は人間社会の問題ではないのか
第13章 衛星による大気環境観測に何を期待するか