内容説明
現場と無縁のメディア論や新聞研究ではなく、現場から発想したジャーナリズム論が本書にはある。第一線で長く取材を続け、研究分野に転じた著者にしか書けない「現」論だから、実践的で説得力がある。
目次
序章 ジャーナリズムとメディアの正念場
第1章 メディアの役割―新聞の責任
第2章 情報と社会の関係―叫びをあげる大切さ
第3章 記者とは何か、取材とは何か―現場と事実
第4章 ニュース価値は、だれがどう決めるのか―判断の正しさと、選択基準のゆがみ
第5章 スクープの価値、調査報道の力―権力と渡りあうジャーナリズムの武器
第6章 メディアへの圧力―常に脅かされる報道の自由
第7章 報道が過熱するとき―不安の増幅、感情的報道、多様性の欠如
第8章 ジャーナリストのモラル―人権を守るのか侵害するのか
第9章 メディアの流れ―二つの路線のせめぎあい
第10章 ジャーナリズムとメディアの明日―新聞に残された可能性は?
著者等紹介
亘英太郎[ワタリエイタロウ]
1943年京都市生まれ。1965年同志社大学卒業、毎日新聞社入社。富山、京都支局を経て大阪社会部員、東京特別報道部員、大阪社会部長、編集局次長、論説副委員長など。2003年1月同社を定年退職。2003年4月から奈良産業大学情報学部教授
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