内容説明
ダーウィン進化論、DNA発見から最先端にいたる生物学のパノラマを鳥瞰し、現代生物学の主流「ネオ=ダーウィニズム」の射程を明らかにするとともに、遺伝子操作の産業化、脳死問題など、生命観の変容が社会や文化に及ぼす影響をさぐる、ライフサイエンスの最前線。
目次
1 変容する生物学(生物におけるコピー;紀元元年のクローニング;遺伝学史の数学的風景)
2 進化論も進化する(進化論もまた淘汰される;裏から覗いた進化論)
3 創造する科学者たち(自然科学者の生命観;正直ジムの二重らせん―ワトソン;規則と不規則―シャルガフからミーシャーへ)
4 揺らぐ生命(分子機械としての生命;機械論的生命観と植物状態患者;生物学から死をみる)