なぜ「話」は通じないのか―コミュニケーションの不自由論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794966704
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0010

内容説明

いま社会の様々な場面で「話」が通じなくなってはいないか?人の話をよく聴いたり読んだりしないまま、適当に分かったつもりになって、特定のキーワードにだけパブロフの犬のように反応するお子様な人たち。知識人から2ちゃんねらーまで、こうした困ったひとびとの増殖は、何を背景として生まれ、社会に何をもたらすのか。「話」が通じなくなるその構造を、気鋭の研究者が哲学・思想的な観点から分析。お互いが抱える「卑小な物語」の枠を超え、真の意味での「対話」の必要性を説く、哲学・思想エッセイ。日本社会に蔓延する「話が通じない病」を撃つ。

目次

第1章 敵は「同じ言語」を語る(悪い「聴衆」;脈絡の見えない質問 ほか)
第2章 秩序なき「物語」の増殖(「歴史の終焉」?;「歴史」と「物語」の違い ほか)
第3章 噛み合わない論争(なぜ噛み合わないのか?;「とにかく反対意見を」の不毛 ほか)
第4章 「話」は通じるのか?(なぜ話を聴けないのか?;「聴く」能力は低下する ほか)

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年広島県生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究博士課程修了(学術博士)。金沢大学法学部教授。文学や政治、法、歴史などの領域で、アクチュアリティの高い言論活動を展開
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。