内容説明
釈尊の生きた言葉を伝えるパーリ仏典の最新の現代語訳。ビルマ第６結集本を底本にして、伝統の註・優註による解釈をほどこす初めての書。
目次
根本法門の章（根本法門経；一切煩悩経；法相続経 ほか）
獅子吼の章（小獅子吼経；大獅子吼経；大菩薩経 ほか）
比喩の章（鋸喩経；蛇喩経；蟻塚経 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIDE
8
ここ数年、仏教に関心があり、開祖であるお釈迦様がどんな人だったのかに興味がありましたが、よくわかりませんでした。この本を読んでも正直なところぼくにはわからないのですが、当時の雰囲気やお釈迦様の様子が伝わってきて、「ああ、実在の人なのだ」と少しだけ身近に感じました。2012/07/25
Sin'iti Yamaguti
0
第1経から第25経まで 興味深かったのは第24「中継車経」。プンナ・マータニプッタという仏弟子がサーリプッタに法門を説いているのだが、他に類例のない視点と思われる。すなわち、戒・見・疑の超越・道非道の智見・行道の智見・智見・完全な涅槃、という七つのステップがある、というもの。これら各々の具体的内容については不分明だが、サーリプッタとマータニプッタとの間に暗黙の了解があったように思われる。2024/01/24
