内容説明
事件や問題が起きると往々にして、病理現象のひとつとして取り上げ、原因論を病理のなかに求めようとしますが、そうしたスタイルは時には退屈で、時には不毛な議論に終始していることも少なくありません。現在、従来のあり方とは違う“発想の転換”が求められています。それは、家庭内、学校内、職場内、地域内などいずれの問題においてもいえることです。いかに発想の転換を図っていくのか、どのようにすればうまく発想の転換が図れるのかを考えてみたいものです。本書では、その問いかけをいろいろと試みました。
目次
第1章 今、なぜ臨床教育学が求められるのか
第2章 さまよう現代家族と臨床教育学
第3章 転換期にある教育システムと臨床教育学
第4章 孤立化する地域社会と臨床教育学
第5章 新しい時代の教育を考える