出版社内容情報
地球上に生物が誕生したのは35億年前。私たちの祖先である新人類の誕生は4万年前。この時空間を生きのびた人間という生物が織りなす多様な文化生態系を生物学を基礎に解読する。
第1部 人類史の視点/第1回 新人類の冒険 /先史モンゴロイドたち/旧石器のころ/石刃と細石刃の技術革命/収穫逓増する石器技術/狩猟採集民の互酬制/ブラジルの女たち/第2回 社会を見直す/今西さんを偲んで/動物行動学から社会生物学へ/キーワードとしての利他行動/遺伝子の利己主義/互恵的利他行動/子殺しという現象/身を守る植物/適応戦略から共生ヨ/適応戦略としての病気/病気のスケジュール/進化するのは個体か集団か/遺伝子から進化を見る/遺伝子と文化/第3回 文化を越えて/民俗学への思い/文化と遺伝子による制御/宗教よりも呪術が優位/うわさと伝説の場/精神の重なり/文化を越える二つの道/第2部 ニッチとしての村と家/第4回 文明としての村/歴史の大きな流れ/複雑化と適応戦略/最大多様性の原理/適応戦略としての文化/二つの文化/文明の流れ/風景としての村 /村の四つの段階/先土器時代の風景/縄文時代の風景/弥生時代から古墳時代の風景/律令時代から中世の風景/第5回 文化生態系としての家/中世から近世へ/自己組織する村/領主の史料と村の史料/村を構成する家/信州沓野村の検地帳/検地帳の名請人/近世の村のイメージ/五人
内容説明
この地球上に生物が誕生したのは、35億年前。私たちの祖先である新人類の誕生は4万年前。この時空間を生きのびた人間という生物が織りなす多様な文化生態系を生物学を基礎に解読する。
目次
第1部 人類史の視点(新人類の冒険;社会を見直す;文化を越えて)
第2部 ニッチとしての村と家(文明としての村;文化生態系としての家;風水のエコロジーと文化)
第3部 自然法則から文法へ(再生可能資源;免疫系としての文化生態系;複雑系としての文化生態系)