感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水無月十六(ニール・フィレル)
2
中世荘園の構造に注目してそれを明らかにしようとした論考。後半は荘園がらみの訴訟についてまとめられている。やはり幾つか固有名詞についての知識がないので、何がどうなっているのかわからない点も個人的には多いが、似たような本を読んでいるうちにわかってくる気がする。歴史はやはり教科書に出てくるような出来事だけではなく、もっと細かい流れで動いているのだなと実感した。土地制度についてはもう少し学んでいきたい。著者が博士課程在籍中に書いた論考だそうで、院進学を考えている私は背筋が伸びる気もした。2015/12/01