内容説明
明治仏教という事例から、屈服することの危険性と創造的な不服従の可能性の双方を見事に暴き出したシカゴ学派日本研究の名著の待望の翻訳。
目次
第1章 異端の創出―徳川時代の排仏思想(迫害の解釈―王法・仏法;迫害の言語―排仏思想 ほか)
異端と殉教に関して―廃仏運動と明治維新(水戸―代表例として;薩摩―完全なる遂行 ほか)
第3章 儀礼・統治・宗教―大教の構築と崩壊(祭政一致;政教一致 ほか)
第4章 バベルの再召―東方仏教と一八九三年万国宗教大会(招待;大会での宗教概念 ほか)
第5章 歴史の創出―明治仏教と歴史法則主義(通宗派主義―『八宗綱要』;通国民主義―通仏教の構築 ほか)
著者等紹介
ケテラー,ジェームス・E.[ケテラー,ジェームスE.][Ketelaar,James Edward]
1957年、米国ノース・カロライナ州チェリーポイント生まれ。1978年、カラマズー大学宗教学科卒業。シカゴ大学大学院東アジア言語文明課程に進み、1982年修士号取得。1987年Ph.D.取得。学部生時代に早稲田大学、大学院生時代に京都大学への留学経験がある。スタンフォード大学歴史学科助教授を経て、1996年よりシカゴ大学歴史学科教授。現在はシカゴ大学東アジア研究センター所長を兼任。2004年には京都日本センター客員教授を務める。日本宗教文化史・日本思想史専攻。1990年に『邪教/殉教の明治―廃仏毀釈と近代仏教』(Of Heretics and Martyrs in Meiji Japan,Princeton University Press)が米国で刊行されて非常に高い評価を得、ハンス・ローゼンハウプト記念賞をはじめ数々の賞を受ける
岡田正彦[オカダマサヒコ]
1962年北海道生まれ。スタンフォード大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。天理大学人間学部宗教学科助教授。宗教学(近代宗教思想)専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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