出版社内容情報
全集・作品集に未収録。 幻のテキスト24選。
■027岡田八千代 『八千代集』大正6年・改善社 岩佐壮四郎解説
前回同様、全集・作品集に未収録の作品を集成。第Ⅱ期は吉屋信子・林芙美子など、幅広い層に支持された作家や、文学史に埋もれてしまっている作家の名品など、二四作品を集成。また、解説は、研究者・作家・評論家、それぞれ男女を問わず最もふさわしい方にお願いした。
本書の特色
★男性作家中心の文学史に隠れてしまった、近代の女性文学、女性作家の歴史を探る。
★文学的価値の高い、しかも読者や研究者の需要 が高い名品を厳選。
★個人全集や作品集から漏れ、閲覧が極めて困難な幻の稀覯書集。
★各作品の背景、作家紹介、文学的価値等を各巻の巻末に記す。
★近代文学の研究には不可欠の文献集。
★文学のみならず、女性学、女性史、社会学の研究にも必須な資料。
※著者紹介 田村俊子 たむらとしこ 1884(M17).4.25~1945(S20).4.16 小説家。東京浅草生れ。佐藤露英の名ではじめ幸田露伴に師事。明治44年、大阪朝日新聞懸賞の一等当選作『あきらめ』で、新進女性作家として注目される。以後、夫の田村松魚との生活に取材した『誓言』『女作者』『木乃伊の口紅』『炮烙の刑』『彼女の生活』などを発表、傑出した官能描写で大正文壇の寵児となる。大正七年に愛人鈴木悦を追いバンクーバーに移住。昭和11年帰国、短篇『山道』などを残し、中国に渡り客死。