叢書・20世紀の芸術と文学
マリア・カラス

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  • サイズ A5判/ページ数 395p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784871984645
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C0373

内容説明

本書は、没後二〇年あまり(執筆時)を経たマリア・カラスの実像を可能な限り鮮明に描き出すとともに、この不世出のオペラ歌手の、永遠の現在性を明らかにするものである。伝聞・憶測に頼らず、あくまで実証的にその生涯を追跡し、すべてのレコードを丹念に聴いた上で、その芸術を論じる。

目次

マリアとメガイラ、または象徴的人物としてのカラス
唯一無二の存在
表現のパラドックス、あるいは美しい声と醜悪な声
マリア・カラスと一九五〇年代のオペラ界
修業時代
遍歴時代
スカラ座の女王
名声への没落
故郷をもたないプリマドンナ
カラスとその後の歌い手たち
歌いおさめ
プリマドンナ、芸術家、女性
想像力のための歌唱

著者等紹介

ケスティング,ユルゲン[ケスティング,ユルゲン][Kesting,J¨urgen]
1940年、ドイツ、デュースブルク生まれ。ケルン及びウィーンの大学でドイツ文学、英文学、哲学を学んだ後、ケルンとミュンヘンでレコード会社の広報の仕事に従事。1973年に本格的な評論活動を開始し、西ドイツ(当時)国内のさまざまなラジオ放送局で音楽番組を担当。とりわけオペラに造詣が深く、1986年には全三巻二〇〇〇頁にも及ぶ『偉大なる歌手たち』を上梓。1993年以降は『ディー・ヴォッヒェ』紙の音楽評論担当としても活躍

鳴海史生[ナルミフミオ]
1960年、青森県むつ市生まれ。国立音楽大学大学院、修士課程修了。音楽学専攻。現在尚美学園大学芸術情報学部専任講師
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