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輪廻体験―神話の検証

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  • サイズ B6判/ページ数 431p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872335415
  • NDC分類 147
  • Cコード C0098

内容説明

哲学者・エドワーズ博士、生まれ変わりの謎に挑む。それは事実なのか?論理的な矛盾はないのか?信じれば人は幸せになれるのか?生まれ変わりや霊魂不滅の主張を、実証的・原理的・倫理的に検証・考察し、全米の医学会・超心理学会を騒然とさせた問題作。ターミナルケア(末期治療)の聖人・キューブラー=ロスが行なった死後の生をめぐる主張と、彼女を手玉にとった詐欺師たちのスキャンダラスな交霊会についても詳述。

目次

1章 生まれ変わり、カルマ、死後生存の教義
2章 ブライディ・マーフィの栄光と没落
3章 第2の身体=アストラル体説は本当か?
4章 死者からの電話、母斑、「いかにして」問題
5章 キューブラー=ロス、ムーディ、新たな霊魂不滅運動
6章 キューブラー=ロスの幻想
7章 常識や科学からの5つの反論
8章 空位期―再生するまでに何が起きるか?
9章 イアン・スティーヴンソン博士
10 意識の脳依存について
補章 グロフ博士、LSD、好色なヘビ女

著者等紹介

エドワーズ,ポール[Edwards,Paul]
反ユダヤ主義が高まりゆくウィーンでユダヤ人少年として幼少時代を過ごした後、渡米し、哲学で博士号取得。現在、ニューヨーク市立大学ブルックリン校名誉教授。著作に「ハイデガーと死:批判的検証」、共著に「オックスフォード哲学事典」、編著に「霊魂不滅」など多数。(いずれも未訳)。哲学への貢献により、1979年、コロンビア大学からニコラス・マーレイ・バトラー銀メダルを授与される
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

58
いわゆる「生まれ変わり」自体に対する懐疑的批判よりも、信奉者たちへの批判に比重がおかれている。デタラメなオカルトへの傾斜がアメリカに広がっていることへの危機感から書かれたというから、もっともな話。死への恐怖を少しでも軽くしたいために、転生を信じたいというのが人の性だろうが、現実世界での利害がからむと、実に生臭い話に化けることも教訓にするべきだ。分厚い本で、それでも抄訳なのだが、もう少し詳しい議論がほしい。続編のような本はどこかにないのかな。そしてオカルトを疑う本の方が売れないという現実も何とかならないか。2020/02/05

白義

4
死後生研究の基礎文献。輪廻転生説の、科学、哲学両側面からの徹底的批判。輪廻や死後生を批判する論拠自体は、脳と意識の関係とか進化論、人口とか、わりと誰でも思い付くシンプルなものだけど、事例検証と論理をここまでとことん進めたのはこの本くらいだろう。死後生の批判は、結果的に身心二元論の批判にも繋がる。そこからは哲学者たる著者の面目躍如、アルツハイマーなどの例を持ち出し、どれほど意識と脳が絡み合っているかを提示するやり方は、凡百のビリーバーの反論を許さないレベル2012/01/15

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