内容説明
熊本大学生命倫理研究会の「遺伝子診療グループ」のメンバーによって執筆された本論集は、ヒト・ゲノムの解析が着々と進み、遺伝子診断や遺伝子治療、クローン技術が実用化してきている現在において、これらをめぐって生じつつある多くの倫理的難問に光を投じるものである。
目次
第1章 人間と遺伝子の視点
第2章 出生前検査・診断―その背景とわが国での現状
第3章 「生命倫理」の課題としての「人の誕生」―出生前診断の問題から見えてくるもの
第4章 遺伝子治療の現状―エイズ遺伝子治療の申請から中止まで
第5章 クローン技術
第6章 ヒト・クローン作製をめぐる倫理的諸問題