お尻とその穴の文化史

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784878935664
  • NDC分類 491.346
  • Cコード C0022

内容説明

本書は、偏見と差別にさらされてきたお尻とその穴について、医学的・文化史的に考察した世界でも初めての書である。この肉体の最も秘められた部位は、古代エジプトに専門医がいたほど医学的に注目されてきたばかりでなく、文化的にも重要な意味を与えられてきた。その快楽は「ソドミー」と呼ばれキリスト教の最大のタブーとなったが、古代ギリシャ・インド・中国では性的快楽の器官として愛され、また中世・近世においても、サド侯爵といった特別な反逆者だけでなく、浣腸を愛したフランスの貴婦人たち、芸術家や英国の紳士たちにも、密かに愛されつづけたのである。古代エジプトの「アヌスの羊飼い」から、ルイ十四世の切れ痔、そしてマリリン・モンローの浣腸まで、隠されてきたもう一つの肉体の歴史が、初めて明らかにされる。

目次

第1部 アヌスとは、いかなるものか?
第2部 アヌスの機能とそれをめぐる歴史―便秘と下痢の物語
第3部 アナル・セックスの歴史
第4部 芸術とアヌス―お尻とその穴に魅せられた人々
第5部 すこやかなるアヌス
第6部 すこやかならざるアヌス

著者等紹介

ゴルダン,ジャン[ゴルダン,ジャン][Gordin,Jean]
肝臓・腸・消化器系を専門とする医師であるが、歴史や文学にも広く精通している。医学的だけでなく文化的にもきわめて重要な意味をもつ、肉体の最も隠された部分についての偏見と差別を克服するために『お尻とその穴の文化史』を執筆した

マルティ,オリヴィエ[マルティ,オリヴィエ][Marty,Olivier]
肝臓・腸・消化器系を専門とする医師であるが、歴史や文学にも広く精通している。医学的だけでなく文化的にもきわめて重要な意味をもつ、肉体の最も隠された部分についての偏見と差別を克服するために『お尻とその穴の文化史』を執筆した

藤田真利子[フジタマリコ]
翻訳家。1951年、福島県生まれ。東北大学文学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

4fdo4

15
ちゃんとした本である。“ちゃんと“というのは医学的と文化史からのアプローチの本で有って、エログロ本ではないという事。それにしてもちゃんとこのジャンルを纏めて本にしたのは何で何だろうか。それにしてもヨーロッパ貴族の資料は多い。それだけ色々あったんだろうなぁ。。2021/06/26

gtn

13
解剖学、生理学、疾患への対処等を必要以上に語る著者。それが、読者の真の興味を効果的に紹介する前触れというのは分かるが、冗長に過ぎた。2019/11/20

ノスケ

4
エロや美意識の点で書かれているのは少し。残りは便秘や痔などの尻の病気と治療法。BLの参考になるかと思ったら全然ならなかったでござるの巻。中世?の欧州で灌腸しておけば全て良くなる発想があった事に驚いた。雑学的な感じで読むと面白い。2012/07/05

圓子

4
帯の文句が秀逸。「アヌスは、性器なのか、排泄器なのか?」日本人の思うところの尻とか排泄の感覚とはやっぱちょっと違うんだね。2010/11/21

Junichi Watanabe

3
#読了 。タイトルからエロティックな事を想像するが、さにあらず。ほとんどが医学的な部分が占めている。文化的な部分も真面目に面白い。もう少し文学的な記述が欲しかった。挿絵が豊富で見ているだけでも楽しい。2021/12/16

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