ワーグナーのヒトラー―「ユダヤ」にとり憑かれた預言者と執行者

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ワーグナーのヒトラー―「ユダヤ」にとり憑かれた預言者と執行者

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  • サイズ B6判/ページ数 538p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879191410
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C1022

出版社内容情報

ワーグナーをよく知り、ヒトラーをよく知り、どちらにも興味がある人にとっては、なんともいえず面白い本である。しかし、どちらもよく知らない人には、全部読み通すのが苦痛(わけがわからない所が多くて)かもしれない。ワーグナーが好きでたまらない人、あるいはヒトラーが好きでたまらない人は腹を立てるかもしれないが、両人に反感を持っている人は、随所でなるほどと思うにちがいない.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 305頁、より)

内容説明

ゲルマン崇拝と反ユダヤ神殿としてのバイロイト。ワーグナー・オペラとしてのナチス第三帝国。ヒトラーは単にワーグナーを誤解し、悪用しただけなのか。預言者は救済され、そのヴィジョンの執行者だけが断罪される従来の「ヒトラーのワーグナー」論に対し、ワーグナーの音楽に心酔し、ワーグナーの思想からイデオロギーを作り出し、ワーグナーの神話的、黙示録的ヴィジョンの成就と実行を生涯の使命とみなした「弟子」ヒトラーの軌跡を、ワーグナーのオペラと散文著作をからめながら詳細に跡づける、迫力満点の歴史読み物。

目次

英雄の生涯
最後の護民官
ドレスデンの劫火
「指環」修行
職業は竜退治
芸術作品としての未来
失敗した王
魔女の厨
致命的なテーマ
先駆者たち〔ほか〕