詩への小路

詩への小路

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  • サイズ A5判/ページ数 250p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784879956606
  • NDC分類 901.1
  • Cコード C1095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

97
お気に入りさんがリルケの本関連で紹介してくれましたので手に取りました。もともとドイツ語の先生をされていた古井由吉さんなので訳はお手の物であったような気がします。リルケばかりではなくほかの作家の詩の訳もあったりしてかなり楽しめる本でした。「ドゥイノの悲歌」の訳詩が後半を占めています。もともと1だけを訳そうと思っていたのが最後の10まで訳されたようです。私は手塚富雄先生の訳を読んでいましたが、この古井さんの訳も趣がある感じでした。2023/11/15

燃えつきた棒

40
難しい。自分がいかに詩の門外漢かということを思い知らされる。 おまけにリルケの「神」がらみの詩とくれば、「神」の概念が「バカの壁」になってしまうので、なおさらだ。 どうやら僕は、この本にも選ばれていないようだ。 突然、まったく理解できない言葉を話す人々の中に舞い降りた、カリンティ・フェレンツ「エペペ」の主人公ブダイの孤独を感じてしまう。 この作家は、僕には高級過ぎるのだろうか? 僕の感性は鈍麻してきているのだろうか?2020/04/29

yumiha

26
「ドゥイノ・エレギー訳文」以外を読んだ。なんかなじまない訳だと思いながら、そのまま我慢するしかない者にとって、原語を自分で訳すことができる才能は、うらやましい。でも古井由吉は、棒訳(棒読みならぬ?)とか試文とかと謙遜されている。だからではないが、『仮往生伝試文』のテーマと共通するドイツ語の訳文だと感じた(※個人の感想です)。本書すべてにその雰囲気を感じるのだが、特に「生きながら」の章に色濃い。楽しませていただいたのは、夏目漱石の漢詩についての「折角の犀」。2018/06/14

yumiha

24
『マチネの終わりに』(平野啓一郎)に参考文献として本書が挙げられていた。『マチネの終わりに』に引用されていたのは、「ドゥイノの悲歌」。それで、本書のドゥイノ・エレギー訳文(古井由吉による訳)だけ読んだ。ふだん詩を読み慣れていない者にとっては、難解だった。 2018/05/07

ぞしま

19
難解で晦渋ではあるが魅力的。詩の試訳と、それに付随するつぶやきのような独白のような体裁で書かれている。その深みが詩を味わうことの奥深さを教えてくれているようだ。一篇の詩から、かくも多様な思惟をめぐらすことが出来るのかと羨望と驚愕の気持ちを禁じえない。メディテーショナルでありながら、閾を軽やかにまたいでしまうような所もあって、蓋しそれは筆者自身の魅力でもあるのだろう。少しずつでも私も良い読み手になれるように頑張ろうと思う(自己満足のために)。リルケのドゥイノの悲歌の訳は、ちょっと凄すぎるので読んでほしい2017/01/20

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