内容説明
「魚が水泳する」と何故言わないのか?「愛息がお世話になっておりまして…」は何故おかしいのか?「高利貸し」の意味は「アイスクリーム」!?まだまだ知らない辞書の不思議な世界。
目次
第1章 『日本国語大辞典』編集途上での思い(辞書作りの楽しみ;近代文献からの引例の問題 ほか)
第2章 国語辞典に親しむ(辞書を読む;辞書を通して考える ほか)
第3章 国語辞典について(国語辞典の不思議;国語辞典の成長 ほか)
第4章 言葉の資料、用例をめぐる論考(現代語辞典の用例について;「心持」と「気持」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びすけっと
5
2005年12月刊。「日本語大辞典」の編者が1970、1972〜1973、1978、1982、1986〜1987、1993〜1994年に「表現」「国語展望」「総合教育技術」「ザ・文章設計」などに書いたものをまとめた本。アマチュアな私には涙目。明日があす、あした、みょうにち、など様々な読みがあり、使い分けがあるので日本語は難しいと感じました。んー、この本より辞典を読んだほうがおもしろいと思ったところで斜め読みとなりました。この本、図書館から初めて借り出されたかも(^_^;) 蔵書されていたのが奇跡?!2014/04/22
ゆき
4
うわー・・・。辞書での例文をどれにしようかなって近代文学を読み漁る日々とか、時代によってルビが違うから、実際にどういう読まれ方してたのか、とか細かい。大変だー。そして楽しそう。変態め!リアルまじめ君です。2013/10/19
takao
2
ふむ2023/03/09
mft
2
昭和40年代から平成までの期間に色々なところで書いた文章を集めてきたということで、統一感はあまり無い。用例を集めるにも底本を決めるのが結構大変という話が後半に多い。振り仮名が初出の雑誌、初版本、改訂版、全集、文庫と変わってしまうし、どこまでが著者の意図でどこまでが誤植か(濁点の有無とかが時代によって意図的に変えたのか、間違って組まれただけなのか)、というようなことが語の初出や語形の変化を確定しようとすると難儀する問題のようだ2022/11/22
sfこと古谷俊一
0
日本国語大辞典の編者による、用例重視の辞書作成に関わるエッセイや研究などの雑誌記事をまとめたもの。2008/07/31