内容説明
本書はミードの生い立ちや青年期をたどり、かれの初期の問題関心、ドイツ留学での体験、そして「民主的知識人」としてのシカゴでの社会的活動をフォローしている。そして、かれのプラグマティズム哲学は人間の内的側面が新たなものを生み出すことを明らかにする構成的プラグマティズムであり、それが他者とのコミュニケーションを通じて社会的に形成されることを問題とする社会的プラグマティズムであり、それがかれの社会的自我論のベースとなっていることが解明されている。
目次
序章 ミード・ルネッサンス
第1章 シカゴの民主的知識人ミード
第2章 ミードのプラグマティズムと「社会行動主義」
第3章 ミードの社会的自我論
第4章 ミードと現代社会学