内容説明
主流の英語文化圏とともに、フランス語話者、先住民、移民等の個別文化圏の併存するカナダは、グローバル化の加速度的進展が必然の未来社会の縮図であり、その多様な言語・教育経験は、いまだ単一言語的思考にとらわれ、グローバル化の後進国と化しつつある日本に貴重な刺激と示唆をもたらすだろう。時宜を得た「カナダの教育」シリーズ最新刊。
目次
第1部 多様社会を形成した要因(多様社会を構成するに至った移民政策;統計データから見た外国人の到着状況;外国人の法的地位とシティズンシップ教育 ほか)
第2部 国語教育の諸様相(公用語政策の背景と現状;言語教育をめぐる政策;学校のなかでの公用語教育 ほか)
第3部 国語教育を担う教員と理論(英語教員の養成と研修;外国人に対し「国語」教育を行う教員の役割と養成;カナダの生んだ言語教育の理論 ほか)
著者等紹介
関口礼子[セキグチレイコ]
現在、大妻女子大学社会情報学部教授。東京大学大学院、ドイツ国ミュンスター大学修了。Dr.Phil.。図書館情報大学教授、京都大学教育学研究科非常勤講師、カナダウィンザー大学、カルガリー大学非常勤講師、アルバータ大学日本語日本文化教育センター所長代理等歴任
浪田克之介[ナミタカツノスケ]
現在、北海道情報大学経営情報学部教授、北海道大学名誉教授、日本カナダ学会理事。1960年北海道大学文学部卒業、北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、北海道大学言語文化部教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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