内容説明
悲劇的恋愛小説『ミス・ハリエット』、滑稽小説『特別商品』、ユーモア小説『帰郷』、アイロニー小説『死刑囚』、戦争小説『政変』、犯罪小説『聖アントワーヌ』、社会派小説『ブール・ド・スュイフ(脂肪の塊)』、の7つの中・短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
19
短編集です。いろいろ入っていますが、『ミス・ハリエット』と『ブール・ド・シェイフ(脂肪の塊)』の印象が強いです。『ブール・ド~』は再読なのですが、人間のエゴ、偽善、欺瞞を短い中に見事にあぶりだした名作だなと再確認しました。ですが、人々のエゴがむき出しになる最後の車中の雰囲気がいたたまれなくて仕方ないです。それだけ作者の写実が見事だということなんでしょうけれども。「一番むごい恋」を描いた『ミス・ハリエット』も救いのない話なのですが、自然の美しさ、少し感傷的なラストが読後感の辛さを和らげていてよかったです。2016/04/19
レイシオデシデンダイ
0
ピエールとジャンはイカれたアフロ。2009/06/28