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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
3
著者は、「村おこし」や「町おこし」活発な中、そもそもそれらの言葉が全国津々浦々に行き渡っていることに言及し、実際には文化的等質化の傾向があることを指摘している。そして昭和50年以降、各地で活発に進められている博物館や資料館の建設も、実際には同質の活動の流れといえる面をもっていると述べる。その中でも、地域ごとの民俗の差違を確認にしつつ、差違の成因を明らかにしながら地域文化の特質を析出することを民俗学の成果として求められていると説く。そして本書には平塚、伊勢原、龍ヶ崎の調査の結果としての論考が納められている。2024/04/15