出版社内容情報
吉本隆明、鶴見俊輔の在りし日の姿。太宰や安吾、三島の実像と思想の核心にふれ、生と死の諸相に迫る。
内容説明
静かに言葉は降り積もる。いまはもういない、あの人たちへの思いとともに―。親しくその謦咳に接した吉本隆明、鶴見俊輔だけでなく、太宰治や坂口安吾、井伏鱒二、江藤淳、三島由紀夫など、その実像と思想の核心にふれ、切実なる生と死を彫琢する。在りし日の姿、その息遣いまでもが、聴こえてくる。
目次
0 死が死として集まる。そういう場所
1 吉本さんと鶴見さん(吉本隆明(此岸に立ち続けた思想―吉本さん追悼;「誤り」と「遅れ」―吉本隆明さんの死 ほか)
鶴見俊輔(「空気投げ」のような教え―鶴見俊輔さんを悼む;鶴見さんのいない日 ほか))
2 太宰、井伏、坂口(太宰治、底板にふれる―『太宰と井伏』再説;老熟から遠く―井伏鱒二『神屋宗湛の残した日記』 ほか)
3 いまはいない人たち(多田道太郎さんの仕事;ひとりぼっちのアメリカ―江藤淳『アメリカと私』 ほか)
4 言葉の降る日(死に臨んで彼が考えたこと―三年後のソクラテス考;私の秘密―「10・8山崎博昭プロジェクト」に ほか)
著者等紹介
加藤典洋[カトウノリヒロ]
1948年山形県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、文芸評論家、早稲田大学名誉教授。『言語表現法講義』(岩波書店、1996年)で第10回新潮学芸賞。『敗戦後論』(ちくま学芸文庫)で第9回伊藤整文学賞。『小説の未来』『テクストから遠く離れて』(朝日新聞社/講談社、2004年)の両著で第7回桑原武夫学芸賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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