内容説明
育児という未知の体験で日々不安に直面した数多くの人々が本書によって導かれ、勇気づけられた。子供の生命力そのものへの信頼を説く本書は、最晩年まで社会的活動を続けた著者の仕事の集大成であり、平易な言葉で書かれた思想の書である。
目次
誕生まで
誕生から1週まで
1週から半月まで
半月から1カ月まで
1カ月から2カ月まで
2カ月から3カ月まで
3カ月から4カ月まで
4カ月から5カ月まで
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
13
Amazonから届いて初めて気づいたが、岩波文庫でしたっ!。岩波書店が認める古典的名著!。育児書も岩波文庫化するんですね~。初めの二行、結婚したら母親になるべきだ、30歳までに子どもができるようにした方がよいに面食らうがw,そこは古典ということで割り引いても、一読に値するのでオススメです。大人にも個性があるように、赤ちゃんにも個性があり、その個性とバイオリズムに合わせた育児を優しく説きます。また、今話題の保育所育児、この本では集団育児による育て方も書かれてます。ソ連式の乳児体操は、ベビーヨガの先駆けか!?2013/03/08
スズコ(梵我一如、一なる生命)
12
登録漏れ。トレンドが次々と移り変わる育児書の中で、長年の良書ベストセラーというのも納得の行く一冊。小児科医のおじいちゃん先生が、どっしり構えてアドバイスしてくれる感じ。〜じゃなきゃダメだ、と思い詰めがちな新米ママの頃に、〜でいいって言ってもらえるとすごく気が楽になれる。母乳や体重増加の項目とか、大変お世話になりました。2018/05/02
こかち
10
伊藤理佐さんも瀧波ユカリさんも読んでいた育児書の基本の一冊。30年も前の内容なので医療的には時代遅れで、細かい指南が役に立つかというと微妙なところ。しかし、まさに「思想の書」。優しく厳しいこの語り口は、わからないことばかりの不安な日々を送る新米母にとってかなり頼もしいです。「人生を楽しませてやらねばならぬ」なんてとてもいい。2017/06/21
奥山 有為
9
昔の本でも色々と良いことが書いてある。分厚いけど読みやすいのでパパにも読んで欲しい。父親になる人へ、という項目だけでも。育児は不安なことばかりで、ネットには逆にありとあらゆる情報が氾濫してるし、何か信頼できる情報をいつも求めている親には頼りになる1冊。お母さんに寄り添ってる優しい文章だと思う。とりあえずは新生児の黄疸と上の子のケアで不安だったのが「こういうもんか」と思えるようになって良かった。育児って情報戦だと思うけど、かといって子どもには個人差があるし…。色々不安なことがちゃんと書いてあるとホッとする。2019/08/14
Yasomi Mori
8
60年代出版の古典。さすがに古い育児情報もあるが、当時の価値観や文体を味わいながら読むと楽しめる本。何より、著者の語り口がナチュラルに父権的(偉そう)でとても良い。《育児はなるべく楽にやりたい》が本書の趣旨らしく、おそらく当時ではリベラルな立場なのではと思う。熟読したのは結局3ヶ月目あたりまでだったが、親になりたてで神経質になりがちだった時期に、「ミトンやおしゃぶりなどというものは不要」「3ヶ月以内の添い寝はきわめて危険だからしてはいけない」と断言してくれるのは頼もしかった。笑2019/07/21
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