出版社内容情報
活気のあるまちとよどみ感の広がる活力の感じられないまち。この二極化が進む理由は何か。悪循環を断ち切り、まちを活性化するメソッドがある。まちのビジョンを作り、まちの構造を見える化し、その構造を変える。持続可能で幸せなまちづくりに長年携わる著者が培ってきた誰でも試せるまちづくりのプロセスを伝授する。
内容説明
まちは生きている。悪循環はスパイラルに陥り、好循環は良いまちを創る。どこに違いがあるのか。豊富なまちづくりの経験を持つ著者がまちというシステムを見つめ、どんなまちにしたいのかを皆で考え、悪循環の構造を変えるプロジェクトを作るノウハウを伝える。人や組織を動かし変えるために必要な基本メソッドがここにある。
目次
第1章 まちづくりのホップ、ステップ、ジャンプ!
第2章 まちづくりのホップ
第3章 まちづくりのステップ
第4章 まちづくりのジャンプ
第5章 プロセスから生まれるもの
終章 まちの持続可能性と幸福度を考える
著者等紹介
枝廣淳子[エダヒロジュンコ]
大学院大学至善館イノベーション経営学術院教授、幸せ経済社会研究所所長、株式会社未来創造部代表取締役社長。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sk
6
まちづくりの実践的なヒントがわかりやすく理論的に提示されていて良い。2021/07/12
takucyan1103
3
【IG図書館 ★★★★】近年、まちづくりのお手伝いや取材で日本の各地を見ていて、思うことがあります。2021/06/14
iwtn_
2
システム思考で知っていた著者が、住む場所に関する本を出していたので手にとった。バックキャスティングによる目標作成、システム思考による現状の構造把握、構造を望んだ方向に変えていくプロジェクトの実施と、三段階に整理している。語り口も柔らかく、かつ、熱意が伝わってくる好著。柏崎の地域で議論していく場をつくる事例はとても良いと感じた。企業でも応用できそうだが、最悪転職すれば良い企業と、そこで育ち暮らす地域とでは、所属する人の意識や方向性はかなり違いそう。とはいえ都市での社会関係構築は企業以外だと厳しいからなぁ……2022/07/05
空野とり
2
ホップ・ステップ・ジャンプ!2021/08/26
Hisashi Tokunaga
2
いわゆる「まち」づくり本。終章の論説で「最悪の組み合わせ①次の選挙に当選する事しか考えていない首長議員、 ②短期的自己利益しか考えていない住民、 ③これまで通りをやっている行政職員、これが最悪との指摘!最もだ。本書のアドバイスや実践適格な「まち」にはすでにその相貌が見えているようだ。本章では触れないが、例えば巨大都市の区の一角のまちはすでに適格性を失っているのではないか。住民流動にさらされるまちはどうなんだろう。好適なまちはそれこそ、SDGsが実践され評価を受けた小町村など?まちは選ばれる時代になった?2021/08/06