角川選書<br> 天皇たちの和歌

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天皇たちの和歌

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034211
  • NDC分類 911.102
  • Cコード C0395

内容説明

歴代の天皇は、和歌によって、政治を行い、人民と交流し、自らの心を吐露してきた。和歌は日本国家の誕生時から天皇とともにあり、天皇が歌を詠み続けることは皇位継承の上からも、自然の恵みを得るためにも、必要なことであった。一方で、天皇個人にとって歌は自然な心情の発露ともなった。古代から現代までの天皇の歌、天皇たち自身のことばから、国家、天皇制、自然とのかかわりなどを読み解く試み。

目次

第1章 天皇と国家(国家の起源と歌;即位の歌;国土の歌;神仏の歌;戦争の歌)
第2章 天皇と制度(狩猟の歌;行幸の歌;年中行事の歌;勅撰集と歌)
第3章 天皇と自然(花の歌;四季の歌;天地の歌)
第4章 民を愛する天皇(民を思う歌;天皇を祝う歌;天皇に訴える歌)
第5章 恋する天皇(恋の歌;結婚の歌)

著者等紹介

谷知子[タニトモコ]
1959年、徳島県生まれ。大阪大学国文学科卒、東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学・東京大学)。フェリス女学院大学教授。専攻は中世和歌。九条家を中心に、文学と歴史との融合分野の研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

38
#和歌 #短歌 #御製 #明治天皇 ひとりつむ言の葉ぐさのなかりせばなにに心をなぐさめてまし #解説歌 即位国土神仏戦争狩猟から行幸年中行事花四季 天地民天皇恋と結婚で辞世の歌の分類がない #返歌 ひとりつむ言の葉学術抄録を仕事以外で詠むこともなし2017/01/23

はるわか

3
「(歌は)力をも入れずして天地を動かし」(古今集)。日本の国家は和歌とともに発生し、それを今に受け継ぐという天皇の意識。壮絶な皇位継承争い。歌枕と国土。天皇親政と狩猟。時代時代の権利構造を映し出す勅撰集。春(後鳥羽院)ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山霞たなびく/夏(持統天皇)春過ぎて夏来たるらし白栲の衣干したり天の香具山/秋(藤原敏行)秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる/冬(後嵯峨院)かきくらし雲の旗手ぞしぐれゆく天つ空より冬や来ぬらむ2015/05/03

佐原

2
いくつかのテーマに沿って、神話や歴史物語の記述なども踏まえつつ天皇の和歌を紹介していく本。ビギナー向けという趣で読みやすかったけど個々の天皇の人物像の掘り下げは浅いかも。2018/03/11

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