講談社文芸文庫<br> 愛撫・静物―庄野潤三初期作品集

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講談社文芸文庫
愛撫・静物―庄野潤三初期作品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061984837
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

妻の小さな過去の秘密を執拗に問い質す夫と、夫の影の如き存在になってしまった自分を心許なく思う妻。結婚三年目の若い夫婦の心理の翳りを瑞々しく鮮烈に描いた「愛撫」。幼い子供達との牧歌的な生活のディテールを繊細な手付きで切り取りつつ、人生の光陰を一幅の絵に定着させた「静物」。実質的な文壇へのデビュー作「愛撫」から、出世作「静物」まで、庄野文学の静かなる成熟の道程を明かす秀作七篇。

著者等紹介

庄野潤三[ショウノジュンゾウ]
1921・2・9、大阪生まれ。小説家。大阪外国語学校在学中、チャールズ・ラムを愛読。九州帝国大学卒。1946年、島尾敏雄、三島由紀夫らと同人誌を発行。教員、会社員を経て小説家に。55年、「プールサイド小景」で芥川賞受賞。57年から1年間、米国オハイオ州ガンビアのケニオン大学で客員として過す。60年、『静物』で新潮社文学賞、66年、『夕べの雲』で読売文学賞、71年、『絵合せ』で野間文芸賞を受賞。芸術院会員。80代に入った2000年以降も毎年刊行される一家の年代記的作品には、世代を超えた多数の愛読者をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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