講談社文芸文庫<br> 戦後的思考

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講談社文芸文庫
戦後的思考

  • 加藤 典洋【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 573p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903288
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本の戦前と戦後はなぜ「つながらない」のか。ルソーから三島由紀夫まで、緻密な分析と真摯な思考から生まれる、スリリングな論考。1995年、戦後50年目に発表された「敗戦後論」は、単行本刊行後、百を越える批判を左右両翼から浴びた。本書はその反響の醒めぬなか、それらを正面から受け止め、「批判者たちの『息の根』をとめるつもり」で書き始められた。「戦後的思考」とは何か。戦前と戦後はなぜ「つながらない」のか? 今こそ我々に必要な、生きた思想と格闘する画期的論考を、増補改訂を施し、21世紀に再度問う。

第一部 戦後的思考とは何か
I 一九九七年の「歴史主体論争」──日本・ドイツ・韓国
第二部 戦前──誤りをめぐって
II 罪責感を超えるもの──吉本隆明「転向論」の意味
III 戦争体験の世界性──『戦艦大和ノ最期』と「大衆の原像」
第三部 戦後──私利私欲をめぐって
IV 市民と公民のあいだ──アーレント・ヘーゲル・マルクス
V 私利私欲と公的なもの──ルソーからドストエフスキーへ
第四部 戦前と戦後をつなぐもの
VI 天皇と戦争の死者──昭和天皇VS三島由紀夫

あとがき
著者から読者へ
年譜
著書目録


加藤 典洋[カトウ ノリヒロ]
著・文・その他

内容説明

一九九五年、戦後五十年目に発表された「敗戦後論」は、単行本刊行後、百を越える批判を左右両翼から浴びた。本書はその反響の醒めぬなか、それらを正面から受け止め、「批判者の『息の根』をとめるつもり」で書き始められた。“戦後的思考”とは何か。戦前と戦後を繋ぐものとは?今こそ我々に必要な、生きた思想と格闘する画期的論考を、増補改訂を施し、二十一世紀に再度問う。解説・東浩紀。

目次

第1部 戦後的思考とは何か(一九九七年の「歴史主体論争」―日本・ドイツ・韓国)
第2部 戦前―誤りをめぐって(罪責感を超えるもの―吉本隆明「転向論」の意味;戦争体験の世界性―『戦艦大和ノ最期』と「大衆の原像」)
第3部 戦後―私利私欲をめぐって(市民と公民のあいだ―アーレント・ヘーゲル・マルクス;私利私欲と公的なもの―ルソーからドストエフスキーへ)
第4部 戦前と戦後をつなぐもの(天皇と戦争の死者―昭和天皇VS三島由紀夫)

著者等紹介

加藤典洋[カトウノリヒロ]
1948・4・1~。文芸評論家。山形県生まれ。1972年、東京大学文学部卒。国立国会図書館勤務を経て、86年、明治学院大学助教授。90年、同教授。2005年、早稲田大学教授、現在、同大学名誉教授。85年、『アメリカの影』で文芸評論家としてデビュー。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞受賞。98年、『敗戦後論』で伊藤整文学賞受賞。04年、『テクストから遠く離れて』『小説の未来』で桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

68
日本的な戦後の思考法は、ものすごく先鋭的な日本的なものから発祥しているのではないだろうか。そこにヘーゲル、ルソー、アーレントなど西洋的な要素をぶちこみ、しかも破綻がないという筆力に驚く。その方法が正しいのかどうかわからないのだが、論理として通っているので文句が言えない。うーん、読まねばいけない本が増えていくなぁ。2019/08/31

ころこ

37
戦前における日本の侵略を謝罪するには、謝罪する主体が必要である。その主体は、刑事責任能力のように理性的な人格的同一性を持っていなければならない。したがって、戦前と戦後の日本の連続性を確認するため、戦後の人間が戦没者に哀悼を示す必要がある。他方で、戦後リベラルは戦後民主主義に基づいているため、戦後に批判するだけの立場に立つ。まず侵略を謝罪せよという。彼らは戦後に指導的立場に取って代わったため、それまでの責任は負わない。彼らにとって、戦前戦後の切断はむしろ正しいといえるし、切断を我が物とすることで批判する立場2019/10/14

ゆえじん

2
やっぱ加藤典洋しゅごい… 敗戦後論への批判を受け止めて書かれたのが本書。敗者の立場に立つ「ねじれ」た思考から、生活から切り離されていってしまうインテリの問題を「後進性」として指摘し、私的なものから公的なものを立ちげるという近代観からアレントを批判して… ルソー、ドストエフスキー、三島由紀夫… そう、ぼくの好きなモチーフがたくさん登場する。そしてなんと解説は東浩紀、解説は東浩紀。なるほど… ゲンロン0のグローバリズム対ナショナリズムの構図は加藤典洋のアップデートだったんですねぇ…2019/08/18

hiroizm

2
だいぶ批判を受けた戦後論の続編らしいけど、ジョン・ダワー「敗北を抱きしめて」、鹿島茂「吉本隆明1968」、ドナルド・キーン「日本人の戦争」などなど読んだおかげで納得して読めた。個人的に馴染みの薄いアーレントやルソーのくだりは読むのが大変だったけれど、最後の三島由紀夫論他色々と頷けるところが多い。とにかく力作。読み応え充分、2018/01/16

耳クソ

1
やばすぎる。この本は大傑作!……って言ってる場合じゃねーよそこの読者ぁ!!と、二十年前から、私の息の根の底まで声がする。この本はやばすぎる。みんなに読んでほしすぎる。みんなを戦後(いま)が呼んでいる。2018/10/05

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