講談社学術文庫<br> バウッダ「佛教」

個数:
  • ポイントキャンペーン

講談社学術文庫
バウッダ「佛教」

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年05月03日 05時27分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919739
  • NDC分類 180
  • Cコード C0115

出版社内容情報

原始仏教の発生から大乗仏教へ
釈尊の教えの真実とは何か--真の仏教学が解明する。壮大な仏教思想の全貌バウッダ--サンスクリット語で「仏の教えを信奉する人」の意である。二千五百年におよぶ歴史の中で、誤解と偏見に満ちた教学により誤伝されてきた釈尊の思想の壮大な全貌と、初期仏教の発生から大乗仏教、密教へと展開する過程を、膨大な経典群から探究。単なる宗教の枠を超え、思想としての仏教の実像を鮮やかに描き出した、日本仏教学の達成。
原始経典アーガマ(阿含経典)に釈尊の真の教えをさぐり、その根底をなす苦、無常、無我、法、涅槃を考察、さらに釈迦入滅数百年後に登場する部派仏教や大乗仏教、そこに現れる仏・菩薩に、日本仏教の源流を見る。膨大な経典群に探究する釈迦の教え、仏教の歴史と哲学。思想としての仏教と、日本仏教の独自性を解明した真の意味の仏教入門書。

中村 元[ナカムラ ハジメ]
著・文・その他

三枝 充悳[サイグサ ミツヨシ]
著・文・その他

内容説明

バウッダ―サンスクリット語で「仏の教えを信奉する人」の意である。二千五百年におよぶ歴史の中で、誤解と偏見に満ちた教学により誤伝されてきた釈尊の思想の壮大な全貌と、初期仏教の発生から大乗仏教、密教へと展開する過程を、膨大な経典群から探究。単なる宗教の枠を超え、思想としての仏教の実像を鮮やかに描き出した、日本仏教学の達成。

目次

第1部 三宝―全仏教の基本(仏教徒の標識「三宝」;仏;法;僧)
第2部 阿含経典―釈尊の教え(阿含経とは何か;阿含経のテクスト;阿含経の思想)
第3部 大乗経典―諸仏・諸菩薩の教え(大乗仏教の成立;菩薩;大乗経論とその思想)
第4部 「宗教」と「哲学」の意義
第5部 経典読誦のすすめ(三帰依文;般若心経)

著者等紹介

中村元[ナカムラハジメ]
1912~1999。東京大学印度哲学梵文学科卒業。インド哲学者、仏教学者。東京大学名誉教授、日本学士院会員。専攻はインド哲学・仏教学。勲一等瑞宝章、文化勲章、紫綬褒章受章

三枝充悳[サイグサミツヨシ]
1923年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業後、ミュンヘン大学に留学、Ph.D.を受ける。筑波大学教授、日本大学教授などを歴任。専攻は宗教哲学・仏教学・比較思想。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

14
日本の仏教文化は大乗文化が基調であり、そしてその大乗仏典の中に、釈尊自身の教えが直接反映されたテクストは「実は一つもない」。本書は釈尊の教えを直に伝える阿含経典と、後世の作者達が二次創作した大乗経典を繋げる宗教史を、緻密な文献学的読解によって整理して教えてくれる大労作。原始仏教から大乗仏教に伴う仏概念の多数化や拡大、文化的な変容を決してネガティブに捉えず、きちんと思想の発展、展開の歴史として功罪合わせて探求していて、入門書としては相当大部だが仏教史のかなり深いところまで一覧できる、碩学の集大成的著作である2017/12/09

hakootoko

8
ちょっと、置いときます。阿含経まで読了。2015/03/23

kichy

7
初期仏教から大乗仏教までの流れが背景を含めて明瞭にまとめられている。大乗仏教は阿含経典の初期仏教とは似ても似つかぬ別物と説明されることがあるが、本書で変遷の経緯、歴史を知るとこのように一刀両断できないことが分かる。シャカの説法が現在の大乗の多彩な教えに展開していったのは無数の真剣な求道者がいたが故であり、それだけ魅力に満ちた奥深い教えであったからであろう。仏教が日本でこれほど浸透したのは日本人が持つ精神性や風土によるところが大きいということも改めて認識させられた。2024/01/07

不識庵

7
初出版から30年以上たつが、色褪せない大著である。釈尊が説く原始仏教から大乗仏教の起こり、日本への伝播、現代の仏教まで視野に入れて概説する。二千年のロマンに浸れる。仏教関連書は数多あるが、本書は仏教を学ぶ人のよすがとなる。釈尊の言葉は阿含経の中にある。人口に膾炙した大乗の経典群は釈尊が説いたものではない。釈尊の言葉を更に広げた経典ととらえられる。釈尊の説く「平等」から「仏性は全ての人にある」という具合に。余談だが「刹那」はサンスクリット語で「クシャナ」という。『ナウシカ』のあの戦う姫君の由来かもしれない。2017/07/15

roughfractus02

6
この実証的な仏教史入門書の表題は「ブッダを信奉する人」(Bauddha)である。教義を設けず、人に合わせて対話的に説法した釈尊の言葉は、その柔軟性と多様性から様々な解釈を生み、世俗化し、権力と結託し、その教えから離れるゆえにその原点に向き合う潮流も作り出す。が、自らの悟り(小乗)から他者の救済(大乗)に向かう流れの底には「他者の発見」があると本書はいう。自己でない者としての他(否定)、自己と他者の相反(矛盾)、他から見た自己も他者であることの発見(超越)が、全てを関係と捉える「空」の宇宙を生み出すからだ。2021/04/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/370099
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。